【家づくりの話】高気密高断熱の家とは?デメリット、メリットをわかりやすく解説②

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前回は高気密・高断熱のメリットについてお話しました。今回は高気密・高断熱のデメリットをお伝えします。

高気密・高断熱のデメリット
●建築費用が高くなる可能性があるが省エネ性能があるので光熱費の節約ができる
高気密・高断熱の家を建てるためには、設計段階でのしっかりとした計画と品質の高い施工が求められます。当然のことながら、家づくりは求めるものが増えるほどコストがかかるもの。まず高気密・高断熱に対応する材料や部材が必要となりますが、材料さえ揃えば誰でも性能の高い家が建てられるわけではありません。同時に、性能を最大限活かす知識や技術が求められます。それら全てを引っくるめてのコストとなるため、通常の家づくりと比べると割高に感じるのです。
しかし、高気密・高断熱がしっかりと実現された家は、快適な暮らしができ、さらに光熱費が大幅に抑えられます。目の前の建築費用だけにとらわれず、その後何十年と必要になるランニングコストを考えた家づくりをしましょう。

●換気不良が起こると健康被害も
高気密・高断熱住宅では、1時間で住宅内の空気を半分(2時間で全体)入れ替える「24時間自動換気システム」が義務付けられていますが、フィルターの目詰まりや機械の故障等が原因で、換気不良が起こる可能性は否定できません。
気密性の高い空間で換気不良が起こると、化学物質やカビ等で汚染された空気によりシックハウス症候群やアレルギーの症状が出ることがあります。また、室内の二酸化炭素濃度が高くなると、頭痛や気分不良等の症状が出やすくなります。これだけを読むと不安になるかもしれませんが、しっかりとメンテナンスを行うことで、換気不良は防げます。定期的にフィルターの掃除や交換を行い、機械の不調を感じたら早めに対処するようにしましょう。
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●暖房器具に制限がある
「絶対に使ってはいけない」ということではありませんが、高気密・高断熱の家では、二酸化炭素と水蒸気の排出が多い石油ストーブや石油ファンヒーター等の使用はおすすめできません。室内で灯油を燃やすタイプの暖房器具は、排出する二酸化炭素の量が他に比べてダントツで多く、本来の換気システムでは間に合わなくなる可能性があります。また、室内の湿度が上がってしまうと、結露やカビ等が発生しやすい環境になります。どうしても使用したい場合は、窓を開ける等の適切な換気をすると安心です。

●断熱性能の高い窓は重い
近年ではフレームを薄くした商品がリリースされ改善されつつあるがアルミサッシよりは重量がある
断熱性を高めるには窓がポイントと前述しましたが、従来のアルミサッシと比較すると、どうしても重くなってしまうのが難点です。一般的に、高気密・高断熱の家では、樹脂サッシが採用されていますが、樹脂サッシはアルミサッシに比べて強度が弱いため、その分厚みが必要となり、結果的に重くなるのです。また、ガラス自体も従来の単板ガラスより複層ガラス、複層ガラスよりもトリプルガラスと枚数を重ねるほど断熱性が高くなりますが、その分重みが出て開け閉めがしにくくなります。ただ、近年は厚みを抑えたフレームも登場し、デメリットが解消されつつあります。コストとの兼ね合いもあるため、設計の時点から担当者とよく話し合っておきましょう。

まとめ
3回に分けて高気密・高断熱の家についてご説明してきました。
高気密とは「隙間が少ない家」のこと、高断熱とは「外気の影響を受けにくい家」のことで、それらの相乗効果でしっかりとした高気密・高断熱住宅となります。一年中快適に、家族が健康に暮らすことができる上、光熱費が大幅にカットできるのは大きなメリットです。その反面いくつかデメリットもありますが、将来を見据えた家づくりや定期的なメンテナンスを行うことで、トラブルを回避できます。

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